好きの本質
もう11月ですね!あっという間に冬が来そうですね!
今日のミーティングで、私はみんなに二つの質問をしました。

「テニスが好きな人?」
全員が、手を挙げてくれました。素晴らしい!
「テニスが好きな自分が好きな人?」
言葉の意味を考えたのか?みんなは顔を見合わせていました。
この一瞬の反応に、みんながこれからトッププレイヤーになるための、とても大切なヒントが隠れています。
最高のテニスプレイヤーになるための「好き」の質
テニスを始めたきっかけは、きっと「テニスをしている自分がかっこいい」「試合で勝って褒められたい」という気持ちだったかもしれません。
これは、決して悪いことではありません。
(私自身もそんな気持ちのスタートだった気がします)
しかし、これからプロを目指したり、もっと上のレベルで戦うためには、その「好き」を一つ上のレベルに引き上げる必要があります。
1. 「テニスをしている自分が好き」
テニスを通じて、達成感、注目、勝利の喜びを得ることに価値を見出す段階です。
良い点: 自信になり、最初のモチベーションになります。
注意点: 負けた時、調子が悪い時、誰も見ていない地味な練習の時に、「何のためにテニスをしているんだろう?」と心が折れやすくなります。
2. 「テニスそのものが好き」
ボールの回転、打った時の感触、戦略を組み立てるプロセス、相手との駆け引き… テニスというスポーツの奥深さそのものに夢中になる段階です。
最近の子供達は色んな楽しいメニューをたくさん経験しているので、単調な練習が「苦行」と感じる子が多いです。
苦しい反復練習も、「どうしたらもっと速いボールが打てるか?」「このフットワークのミスは何で起こる?」という自分のための楽しい実験に変わります。
地味な努力も、上手くなるための純粋な喜びになります。
負けても立ち直れる!
「負けた」という結果ではなく、「どうすればこのテニスは攻略できたか?」というテニスの謎解きに集中できるから、悔しさをすぐに成長のエネルギーに変えられます。
もし今、「好き」が「テニスをしている自分が好き」の段階だと感じたなら、今日から意識を少し変えてみましょう。


