「独立の悩み」


先日、ある業界の知人から、独立を検討している一人の若手指導者に関する話を聞きました。

彼は指導者としてのステップアップを考えており、その不安について先輩にあたる人物に相談に来たそうです。


私自身、まだ偉そうに語れる立場ではありませんが、フリーランスとして活動する仲間として、その話を聞いて色々なことを感じたので、今日はそれを一般的なケーススタディとして少し綴ってみようと思います。


特定の世代が中心であることの「構造的な不安」
その若手指導者が抱える状況の一つに、今教えている生徒のボリュームゾーンがちょうど数年で卒業していく年齢層であるという点があるそうです。
指導に情熱を注げるのは素晴らしいことですが、彼らが数年後に卒業という形で現場を離れるとき、収入の土台が不安定になるのではないかという懸念です。


これは、特定の年齢層をメインに指導する指導者が共通して直面する、構造的な課題だと感じています。卒業する生徒がいる中で、常に新規の生徒を集め続けられるのか?という不安は、独立を考える上での大きな壁になります。


安定と成長のための「僕の指針」
この話を聞いた時、私が独立してから痛感していること、そして自分に課している行動の指針が頭をよぎりました。
それは、「一つの業務に頼らず、あらゆる場所で仕事が生まれる環境を自分で作りに行く」ということです。
私の場合、たまたまコーチングとストリンガーという二つの柱を持っていますが、それだけでも不安です。テニス協会など、指導現場の外の組織にも積極的に顔を出しているのは、様々な関係者と繋がり、仕事のパイプを広げておきたいからです。
特定の場所でのレッスンだけでなく、地域との接点を増やしてみる。
技術提供だけでなく、別分野の業務にも関わる機会を探してみる。


意識的に「多角的な接点」を持つことが、不安定な独立生活の中で、気持ちの余裕と実質の安定に繋がっていくんじゃないかな、と感じています。これは僕がフリーランスとして生き残るために実践していることです。


「実践的な経験」の重要性
そして、これが一番、僕が今回感じた若手指導者への率直な気持ちです。


知人から聞いた話からは、その若手指導者にはまだ「実践的な経験」という部分で、少し足りていないように見えました。意地悪でそう思うのではなく、この先のキャリアで上手く立ち回れるようになるには、もう少しの「壁にぶつかる経験」が必要なのではと感じてしまうんです。


だから、もし彼が友であり後輩でもあるなら、心の中で「一度、自分の力で挑戦してみて、失敗から学んでみたほうがいいんじゃないか」と思ってしまいました。


集客に苦労して、マーケティングの大変さを知る。
契約やトラブルに直面して、冷静な対処法を身につける。
これは、座学で分かるものではありません。自分でやってみて、痛い思いをして初めて血肉になる、独立者の「スキル」だと私は思っています。

若いうちにその経験を積んでおくことは、決してマイナスにはならないはずです。


今日は長くなってしまいましたが、最後に


結局何が言いたいかというと、私自身、一人の挑戦者として、その若手指導者の姿を想像し、「大丈夫、君ならできるよ。でも、もっと強く、賢くなるために、色々なことを試して壁にぶつかってみてほしい」と強く感じた、ということです。
僕もまだ道の途中。それぞれの場所で、一緒に頑張りましょう!

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