試合で楽しむための秘密

練習の後半はマッチ練習をします。指名されて私自身もマッチに参戦する事に。

その練習終わり試合後のミーティングで、同僚コーチから「2-5ダウンでも、田中コーチは楽しそうにテニスをしていた」と褒めてもらいました。


正直、特に嬉しかったわけではありません。なぜなら、私にとってあの状況は「諦める必要のない、最高のゲームの途中」だったからです。


劣勢になるとすぐに感情的になり、ラケットが下がる子どもたちを見て、長年テニスに向き合ってきた中で気づいた、テニスを心から楽しむための「秘密」を伝えたいと思います。

試合でミスや失点が続くと、私たちは「負けたくない」という気持ちから、ミスを自分への否定として受け取ってしまいがちです。


「またミスをした。自分はダメだ。」
「相手が上手すぎる。もうどうしようもない。」
このネガティブな感情が先行すると、「どうすれば勝てるか」ではなく「どうすればこの負けから逃れられるか」という逃避の気持ちになり、「考えること」を放棄してしまいます。

ラケットが下がるのは、まさにその「思考停止」のサインなのです。


2. 劣勢(2-5)は「最高の練習課題」である
大人になって、コーチになって私のテニスへの向き合い方は劇的に変わりました。今は、「試合は勝敗を決める場」であると同時に、「自己成長の場」だと捉えています。


スコアが2-5になっても、私が考えているのは「負け」ではなく、「どうやって相手を分析し、今まで試していなかった戦略を変えたら点が取れるだろう?」という挑戦です。


劣勢は、普段の練習では絶対に得られない「最高の練習課題」であり、上達のチャンスです。


今までのパターンで負けているのなら、それは変えるべきサインです。
戦略の切り替え: ストローク戦に負けているなら、前に出る回数を増やす。
技術の調整: ミスが多いなら、スピンをかけて「まず入れること」を優先する。
コースの変更: 今まで打たなかったコースに、意図的に挑戦してみる。
これは、あなたが自分自身に課した「特別課題」です。

ミスや劣勢は、テニスにおいてごく自然なことです。それは、あなたが成長し、次の戦略を試す必要があるという「サイン」でしかありません。
次の試合でスコアが不利になったら、ラケットを下げる代わりに、まずは立ち止まって「何を試そう?」と考えてみてください。
その「?」から、あなたの本当のテニスが始まりますよ。

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