ストリンガーって??

私はコーチです。

そして生徒の皆さんのストリングを張る人でもあります。

 

もう10年ぐらい前になるかもですが、テニスショップに勤務して毎日ストリングを張り続けた経験もあります。
その時にあるメーカーの展示会で、今の僕の師匠が「師匠と仰ぐ人」に名刺を渡したことがあります。海外では「マスター」と呼ばれているそうです。

自分の名刺には、「チーフテニスコーチ、ショップ専属ストリンガー」という肩書をいれていました。

私の名刺をみて「ストリンガーなの?」と一言言われました。
馬鹿にするとか、そういう感じではないですが
「自称ストリンガーです」と答えました。

あの頃、とても恥ずかしいと思いました。

当時も、ストリング張替をするのが好きでしたが、勉強するにも環境もなく、他店との交流なんでできない空気感がありました。

勤務先で、所属プロが「師匠」の張りを使っていたのを見せてもらい、打たせてもらう機会がありました。

仕上がりのストリングの目の美しさ、打球音、飛びが全然違うのを当時も感じました。

「ああ、ストリングをちゃんと張れるとあーゆー感じになるのか?」
その後も何年も漠然と自分なりに研究していましたが・・・

でも独立して、自分でストリングマシーンから購入して、
よりいいものをと思い
今の師匠に出会い、張りを続けています。

張る心構え、プロとしての在り方、機械のメンテナンス、良い工具を使う、道具の持ち方、糸の向き、テンション操作など、スイートスポットの位置、ラケットの変形をさせず仕上げる事の難しさを今も勉強し続けています。

コートに立って生徒さんに実際にみてアドバイスが出来るし、ストリングの切れ方で、この子にはこうしたほうがいいな、このストリングの方が向いているな。という事は出来ます。

テニスショップにいる方は、カウンセリングだけで、プレーを全く見ない中でアドバイスを的確に行います。
「見ていないのにすごい」と思っています。

勉強すればするほど
いまはまだ、名刺に「ストリンガー、」と表記できるまで
至っていないと思います。

覚悟の問題、それで飯が食えるのか、人様に喜んでもらえる技術で安定して供給できるのか。

まだまだ頑張っていきたいと思います。

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